映画を観ようと、いつものシネコンまで歩きで出かけた。
「この前、確か2時間くらいかかったよな?」と思った僕は、15時開始なので13時に家を出たんだけど…あれ?1時間半もかからないで着いちゃったぞ?
上映まで40分以上空いちゃったので、コンビニでおにぎりと野菜ジュースを買い、母校の豊岡高校の周りを「…卒業生といえど、ここでふらっと敷地に入ったらお巡りさんを呼ばれちゃうんだろうな~…僕が現役高校生の頃は卒業生が頻繁に遊びに来てたけど…」と思いながらグルっと一周。
市民体育館前の公園のベンチに座ってお昼を食べながら時間を潰し、上映10分前に館内へ。
平日のこの時間なのに結構なお客さん(60代以上の人が多かった)の入りに驚く。
今回観たのは…
「三度目の殺人」。
役所広司さんが殺人犯、福山雅治さんがその弁護人というサスペンスミステリー(で合ってるだろうか?)なんだけど…
面白かった!
ジャンルがジャンルなので、内容に関しては何も言えないけど、絶妙な間とリアルな呼吸による台詞のやり取りは、とても上質な会話劇を観ている気分だったわ~!
…しかも、映像のそこかしこにも細か~~~い演出が散りばめられていて、1シーンも見逃す事が出来なかった!
そして何より!
役所広司さんの鬼気迫る演技が素晴らしかった~~~!
一見すると普通なんだけど、何かが大きくズレていて全く掴み所がなく、それでいて途中からカリスマ性すら放ち始める「三隅」の得体の知れなさが凄まじかった!
…僕がグッと来た所にちょっとだけ触れると、拘置所の面会室にあるアクリル板の反射の使い方や、「十字架」を思わせる映像表現、そして「正しい事が正しくない事に押し流される瞬間」に注目して下さい!
…と、映画は面白かったんだけど…
…僕の隣に座ったおばさん達がッ!
1つ空けた僕の左隣に、次回上映作品の予告映像が流れ終わって本編が始まる直前のタイミングで、60代半ばと思われるおばさん2人組が座ったんだけど…
この2人、上映中にお喋りはするわ…バッグの中をまさぐるわ…ミントのタブレットを出してカチャカチャ音を立てるわ…スマホを点灯させて時間を確認するわ…エンドロールが始まってコッチが余韻に浸っていたら、さっさと席を立って全く腰を屈める事なく、まるで「獣王記」3面の熊さんのようないかり肩で胸を張ってスクリーン前を横切って行くわとやりたい放題…
しかも、館内が明るくなってからその2人が座っていた席の足元を見てみたら…
明らかに外から持ち込んだお菓子の袋が落ちてた…
…
家でビデオを観てろよッ!
この秋、「エイリアン」、「ダンケルク」、「ブレードランナー」、「世界ネコ歩き」は観たいな~!
でも「世界ネコ歩き」は興奮しすぎて思わず奇声を上げちゃって、映画館からつまみ出されちゃうかもしれないな!そして「家でビデオ観てろよッ!」って言われちゃいそうだなー!