髪の毛が伸びすぎて鬱陶しくて仕方が無いので、うちから3キロくらい離れた所にある馴染みの床屋さんへ歩いて行く事にしたんだけど…
クソ暑い!
おいおい!まだ6月だっていうのに何だこの暑さは!!!!!?
家を出て10分も歩いたら…もう汗だくに!
暑さのあまり「あ~…あ~…」とバイオハザードのゾンビのように呻きながら歩いていたら、あるお宅の前を通りかかった時に、そのお宅の玄関先にあった犬小屋からミニチュアピンシャーが飛び出して来て「わん!わん!わん!」と鳴きながら、僕の方を見てピョンピョンと連続ジャンプをし始めた!
その様はまるで…
「おいゴルアァ!ただでさえクソ暑くてイライラしてるのに、シケ面(しけづら)ぶら下げて歩いてんじゃねぇぞ!ボケがぁぁぁ!!!!!!! イライラが倍増するだろうがッ!ジャンプしてテメェの喉笛に噛み付いて、このイライラを解消させろやコラァァァ!」
と言っているようだった…
申し訳ないので急いでその前を通り過ぎる事に…
そこからしばらく歩くと、小さな公園でミニチュアダックスフントが若い女性の飼い主と一緒に楽しそうに遊んでいるのが見えたんだけど…このわんこ、僕が近づくのに気付いた途端…急にピタッと遊ぶのをやめて、僕の方をジッと見つめながら飼い主の前に立ち始めた…
その目はまるで…
「何だお前!!!? 怪しいやつだな!!!!!! シケ面野郎の分際でご主人様に近寄るんじゃねーよ!」
と言っているようだった…
これまた早々にその場を去った…
暑さと、噛み付かれんばかりに犬に睨まれたショックでダラダラの汗だくになりながら、ようやく床屋さんに着いたら…
休みかよぉぉぉ…!
あれ!!? 理容店の休みって毎週月曜日と第2第3火曜日じゃないのか!!!?…まあ、休みなら仕方が無い…
帰り道、ある路地を通りかかったら、いつも僕と遊んでくれるキジトラ猫に遭遇。
しゃがんで「おいで!」と言ってみたんだけど…猫はこちらをチラとも見ずに…目をギューッと閉じた渋い表情のまま、その場に座り続けていた…
まるで…
「…何か今日は、シケ面と遊んであげる気分じゃないんだよねぇ…」
と言っているようだった…
何だか思い通りに行かない1日だった…