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ダメ日記

声の仕事をしています。 その日に起きた事や感じた事、愚痴などなどをダラダラと書いています。

ガッカリな話…

今年の4月から毎週土曜日は「あ~、明日は朝から養成所の仕事があるから、ゴッドタンは録画予約して早く寝なきゃ!」ってスケジュールだったけど…

明日からその必要が無くなりまして。

…というのも、これまで何度か書いたように…本年度の養成所1年生は、1人を除いて他の全員が日曜になると…熱が出たり咳が止まらなくなったり、立てないほどの吐き気や目眩に襲われるようになって…

とにかく出席率が悪過ぎて…

…その結果、皆勤の1人を2年目のクラスに繰り上げ編入して、他は「半年間、お疲れ様でした」って事になりまして…

う~~~ん…
長期休んで来なかった人が言うには…

「(厳しくて)自信がなくなった」そうで…

「厳しい」、ねぇ…?
別に手をあげたり物を投げつけたり、大声を上げた事すら一度も無いんだけどなぁ…
…恐らく、講師たちが出した課題に対して受講生たちが出来ていない事を「出来ていない」と、何度もダメ出しする事を、彼らは「厳しい」と思ったんだろうけど…
…あのぉ、僕ら講師は「街の趣味の会」を見ているんじゃなくて、「プロになりたい!」と言って入って来た人たちを見ているのであって…そこには「お金を貰っているから」というのはもちろん、何よりも受講生たちの人生に関わる事になるという責任が発生するので…コチラが求めているレベルでの表現が出来ていないのに「それでいい!」だとか、基本的な発声や滑舌が合格ラインに達していない人に「いいよ!」なんて、無責任な事は言えないし…

例えば、焼き鳥屋さんで修業している人が、「それじゃ、焼いた時に串が焦げて折れちゃうよ!?」って串打ちをしているのに対して、「その串打ち!個性的でいいね~!」なんて言わないのと同じで、「それじゃダメ!」って言うでしょう…?

そもそも講師陣はみんな各受講生が、前のレッスンの時に出されたダメを直そうとちゃんと練習して来てくれて、その成果が出ていれば、そこはちゃんと褒めるはずだし、これまでも褒めて来たけどなぁ~…

それと、2ヶ月だけ通って辞めた人の話を聞くと…

「何か違った」そうで…

「違った」「何か」とは、「最初からマイク前に立ってアテレコさせて貰えなかった」という事みたいだけど…
確かに、うちの事務所の養成所は、1年目はマイク前には立たせず、ひたすら表現の基本を教えるんだけど…これはうちだけじゃなくて…どこの養成所もそうだと思うけどなぁ…

専門学校などで1~2年、表現の勉強をして来た人たちとは言え、養成所1年目でいきなりマイク前に立つのは…「ハンドル」「アクセル」「ブレーキ」って言葉は知っているレベルの人に、いきなりドイツのアウトバーンを走行させるのと同じようなもので…余程の天才でない限り、それこそ自分の「出来ない加減」に”自信をなくす”事になると思うんだけど…
…ただこれは、世間でよく言うところの「最近の若いのは…」って言う事ではないのよね。若くて頑張っている人は、世の中に大勢いるんだから。
たまたま「休んじゃえ!」って子達が集まったって事よね…


先日「和風総本家」で、今年角界に入門した新弟子たちの姿を観ていて思ったのは…

どんな世界も、やっぱり基本が大事なんだよな~!

何度も何度も四股を踏み、国技館の周りを走り、教室で社会に関する勉強をするという新弟子たちの姿に、自分の養成所生時代を重ねて観ちゃって…

当時、「…僕なんかが本当にプロになれるのかな?」と不安に思いながら、毎日毎日滑舌の訓練をしたり発声練習をしたり、朗読の勉強をしていたけれど…その全てが今に繋がっているし、仕事にとても役に立っている!

…来月からは2年目以降の受講生たち相手に教える事になるみたいだけど、今後もちゃんと責任を持って「ダメ!」と言うつもりです。

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プロフィール

HN:
かわむら拓央
年齢:
42
性別:
男性
誕生日:
1975/07/04
職業:
俳優
趣味:
猫・ラジオ・酒・散歩・似顔絵・ゲーム・美味い物を食べる
自己紹介:
声の仕事をしています。
よく街をぶらぶらしては、猫を見てニヤニヤしています。

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