僕の散歩コースの途中にある一軒のお宅。
このお宅は交通量の少ない路地にあって、周りを壁で囲まずに玄関を開けるとすぐに道路っていう立地なんだけど、15年位前に玄関のすぐ横のスペースに犬小屋が置かれ、1匹の犬を飼い始めた。
この犬、成長して解ったのがどうやらゴールデンレトリバーとボーダーコリーの雑種のようで、顔はコリーっぽいけど体つきや毛なみは完全にゴールデンレトリバーのそれという見た目が、僕はとても可愛いと思って見ていたんだけど…
犬の方は僕の事が大嫌いなようで…
ま~!毎度毎度そのお宅の前を通る度に「わんわん!」と、翻訳こんにゃくを食べさせたらきっと…
「おいコラ!テメェいつもいつも、ムカつくドブ顔さらしてうちの前を通ってんじゃねぇぞ!テメェの喉笛噛み千切ってヒューヒュー言わせるのなんざ、ウエハースをへし折るよりも簡単だぞ!コラァ!」
と言っているに違いないくらいの勢いで吠えてきて…
…それが1ヵ月半ほど前の7月下旬から…
急に犬の姿が見えなくなって…
犬小屋はそのまま玄関横に置かれているんだけど、いつ通っても犬がいないので…「あれ?どうしちゃったんだろう?」と思っていたら…
8月中旬頃のある日、犬小屋の横に…
何かの苗木が1本植えられて…
…それを見た僕は…
「あ~、そういう事か…」と…
「元気とはいえ、もうかなりの高齢犬だから…寿命だったのかなぁ~…そして犬の事を忘れないように、苗木を植えたのかなぁ…」と思って…
それ以降その家の前を通る度に、僕は心の中でそっと手を合わせていたんだけど…
今週の日曜日にそこを通ったら…あれ!!?
犬がいる!
何事も無かったように、シレっと犬がいる!
…(これは僕の想像だけど)そうか!年齢を考えて、暑い時季は家の中に上げていたんだな!!?
まー!良かったわ~!
何事も無く元気でいてくれて本当に良かったけど…でも!
誰だって「お迎えが来たのかな?」って思うでしょうよッ!
「高齢犬」+「姿を見なくなった」+「犬小屋の横に苗木」というシチュエーションを目にしたら、そう思っちゃってもしょうがないでしょう!!!!!!!!?
そして相変わらず、僕の顔を見た途端「わんわんわん!」と吠えられたけどッ!