うちのお墓があるお寺は、とっても真面目で。
弘法大師さんが説いた(?)言葉やお経が20くらい書かれた小冊子を参列者全員に配り、それを1冊丸々、頭から最後までみんなで声をあげて読み上げるというのを葬儀の時はもちろん、色んな法事の際に必ず行うんだけど…
何しろ「全員で声を合わせて読み上げる」ので、自然スピードがゆっくりになるのと…言葉やお経ごとに3回、5回、7回…と繰り返し唱えなければならないので…小冊子全部読み終えるのに…
15分くらいかかっちゃうんですよねぇ…
…なので、住職さんがこの小冊子を配り始めると、何度かうちの法事に出席した親戚達の間から…
「う~~~ん…」
という空気が漂い始めまして…
…いや、罰当たりな事を言っているのは重々承知ですよ。承知ですけども…全員で15分間、声を合わせるって…
…長いでしょう?
去年の祖父の三回忌。
親戚の皆さんももう80代90代とご高齢だし、遠方にお住まいという事もあって、家族5人だけで済ませたんだけど…「さすがに5人じゃ…唱和するのはやらないかなぁ…?」と思っていたら…
やっぱりやったんですよねぇ…
「あ~…人数とか関係無しにやるのね~」と、お清めの席で家族と話したんだよなぁ…
そして今日。
1ヵ月違いで他界した祖母と父の七回忌、今回もやはり家族だけで済ます事にした。
母と、午前10時頃にうちへやって来た兄と「…今日も読むのかなぁ?」と話しながらお寺へ行くと、僕達が到着するのとほぼ同時に、真ん中の兄夫婦もやって来た。
すぐに本堂で住職さんの読経が始まったんだけど…祭壇の前には…
あの小冊子が数冊…
「あ~…今日も…か…」と覚悟を決めた僕達。
しばらくして焼香まで済んだところで住職さんが読経を終えて立ち上がり、祭壇の方へ近寄ったのを見て…「いよいよか?」と思ったら…
「本日はこれで終了です」
と住職さん…
え!!? やらないの!!!!!?
住職さんが終了を告げた瞬間、うちの家族全員からいつもと違う「ざわざわ」感が発生したのと、お清めの席の話題が「今日は早かった!」だったのは言うまでもない!
「出来れば今後も、この感じでお願いしたい」と言ったら…さすがに罰当たりが過ぎますかね?
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最高気温2℃の中、猿団子で暖を取る福岡市動物園のニホンザル達。ちょうど1カ月前、1月10日の福岡は本当に寒かった!